もしものための備蓄、何をどれくらい用意するか

ここのところ大きな地震が相次ぎ、ライフラインが止まったときのために家の備蓄を見直そうかなと思う人が増えていると思います。

私もそのひとりで、東日本大震災から備蓄を意識し始め、自分なりの備蓄を揃えるようになりました。


ただ、備蓄をすると言っても漠然としていて何から揃えればいいか分かりません。

とりあえず便利そうなものを買ってみても本当に役に立つのか?使うのか?それも分かりませんでした。

そこで、

を考えることにしました。

何のために備蓄するのか

備蓄が必要なときというのは災害などで電気、ガス、水道といったライフラインが止まったときが多いと思います。

そんな時、必要なものを買いたくてもお店が開いているか分かりませんし、開いていてもすでに長蛇の列で買いたいものは売り切れ、
買えても個数制限で満足に買えないことは今までの災害で容易に考えられます。

そもそも悪天候や体調不良だった場合、お店まで行って列に並ぶのも難しいです。
ネット通販が出来ても道路が寸断されてすぐ届かないこともあるでしょう。

家に備蓄があればライフラインが止まったあと慌てて欲しいものを買わなくて済みます。
長い列に並んで身体が疲れることも無いし災害の恐怖がある中、不安を少しでも減らすことができ精神面も楽になるでしょう。

備蓄は自分の心と身体を楽にするために必要なのだと分かりました。

何があればもしもの時に役に立つのか

ライフラインが止まったとき、困ることは日常生活を送ることが難しくなることだと思います。

水道が止まれば水が飲めない、トイレが流せない。
電気が止まれば明かりが付けられない、テレビが見れなくて情報が得られない、スマホも充電出来ない。
ガスが止まれば食べ物や水を温めたり、入浴やシャワーを浴びることができない。

非常時の中、これらを少しでも解決できるものが私には必要だと分かりました。
ただ、防災用品は本当にたくさんあるので、色々見ているとあれもこれもあったほうがもしものときに役立つかもと思ってしまいます。

家のいちばんの防災は物が落ちてきたり、家具が倒れて怪我をするのを防ぐことですので
部屋が防災用品でいっぱいで地震があっても安全な場所が無いのは本末転倒になってしまいます。

そこで、すぐに必要だと思うものを4点に絞ることにしました。

・飲み水
・トイレ
・明かり
・情報


・飲み水
人間は食べ物が無くても2〜3週間は生きていられますが、水無しでは1週間も持たないそうです。
今までの災害から考えると水は真っ先にお店から無くなるものだと思います。運良く買えたとしても水は重く、たくさん運ぶのは大変です。
まずは生きるための水が必要です。


・トイレ
災害が起きたからといってトイレを1日我慢することは出来ません。
トイレ問題は災害後すぐに起きることで、断水しても安心して普段通りにトイレに行けるようにするには事前の準備が重要です。


・明かり
街中が停電になれば夜は真っ暗です。災害は夜でも起きます。
周りの状況を確認するためには明かりは必要ですし、停電が長引いて部屋が暗いととても不安になり精神面でも重要になってきます。


・情報
ライフラインが止まったとき、情報が無ければ不安になりますし動きも取れません。
停電になればテレビは見れませんし、スマホも1日もあれば充電切れになってしまいます。
モバイルバッテリーで充電出来るようにしたり、ラジオを用意してテレビ・スマホ以外から情報を得られる状態にする必要があります。


他に必要なものはまだまだあると思いますが、これらが揃っていればおそらく慌てることなく最低限の自宅避難が出来るはずです。

どれだけの量が必要なのか

東日本大震災では電気は
6日あればほぼ復旧されたようですが、2019年の台風15号では16日間掛かったそうです。
水道はほぼ1か月、ガスは1か月以上はかかるようです。

備蓄はたくさんあればあるほど安心できそうですが収納に限界もあるので、上記の4点を大人3人が2週間、出来れば1か月過ごせることを目安にしました。


・飲み水
1日に必要な水は1人あたりおよそ2Lくらいのようです。

2L×14日×3人なので、84Lの水が必要になります。
1か月(30日分)であれば180L必要になります。

2Lペットボトルの箱(6本入り、合計12L)なら、84L÷12Lで7箱。
500mlペットボトルの箱(24本入り、12L)なら、84L÷12Lでこちらも7箱です。

30日分だとどちらも15箱は必要になります。


・トイレ
1日の平均のトイレの回数は7回だそうです。
7回×14日×3人なので、294回分のトイレが必要です。
30日分だと、630回分です。


・明かり、情報
ランタンや懐中電灯、ヘッドライト等、物によって必要な乾電池のタイプや数は様々です。
ラジオもそうですが、説明書等で電池の持ち時間を調べて必要な数を揃えます。


私は乾電池を使うものはなるべく単3電池に統一するようにしています。
機器によって使う乾電池がバラバラにならないようにすることで管理が楽、ライトで使っていたものの暗くなってきたのでラジオに流用等使い勝手が良くなるためです。

人によって必要な数はそれぞれなので、平時に1日のトイレの回数を数えてみる等、実際に自分に必要な量を調べることも大切です。